早めの治療が肝心

髪の毛にはヘアサイクルがあり、脱毛と発毛が繰り返されています。健康な髪は脱毛と同じペースで発毛されますから、髪の毛の全体量はほぼ変わりません。しかしこのヘアサイクルが崩れると髪は成長しきる前に抜け落ち、発毛よりも脱毛の量が多くなります。

これが薄毛の症状となって現れます。クリニックを訪ねる多くの人は既に薄毛が進行している状態です。この時点でも治療は可能ですが、早いに越した事はありません。実はヘアサイクルは一生の中で決まった回数しか実現しません。

通常、毛周期は数年間かけて一回りします。しかし薄毛に悩む人のヘアサイクルは最短で100日と期間が大幅に短縮されています。周期が短くなるという事は、最後のヘアサイクルを迎える日が早まるという事です。

既に全てのヘアサイクルを終えてしまうとどんなに治療をしても発毛効果は望めません。薄毛には遺伝要素も関わっています。今は問題なくても、家族や親戚に薄毛の人がいる場合は要注意です。

そうでない場合も、抜け毛が多い事や生えている髪が細くコシがなくなってきたと感じたら早めにクリニックでの受診をおすすめします。ヘアサイクルの数が多く残っているほど治療の効果も高く、その後の健康的な髪の維持も可能になります。